ファッション用語辞典

色、素材、加工などのファッション一般用語から、ランズエンドのアイテムに関する用語まで。インターネット・ショップやカタログの商品説明に出てくる用語を分かりやすく解説します。

技法/加工

アニリン仕上げ

皮革の仕上げの一方法。合成染料の一種であるアニリン染料で仕上げたもので、透明感のある塗膜であるため、革本来の銀面の模様が生かされる。アニリン仕上げの皮革のことはアニリン・ダイド・レザーといわれる。

イージーケア

洗濯機で洗える、また洗った後にアイロンがけが不要など、手入れが簡単で手間がかからない加工のこと。またはそういった繊維、衣料品のこと。

インターロック

両面編みのこと。インターロック(interlock)とは、<互いにかみ合う、重なり合う>という意味で、日本語では俗に、スムーズ編みともいう。緻密な編み地で表裏とも天竺編みに見え、堅牢で、弾力性にとみ、編み端が安定している。英国ではダブルジャージー(ダブルニット)ともいう。

エンブロイダリー

刺しゅう、縫取りの意味で、針と糸(ひも、布片、皮革、リボンなどを含む)、装飾材料(ビーズ、スパンコール、ミラーなど)を用いて、布に刺す、切り取る、抜く、はる、留める、はめ込むなどの技法を用いる装飾の総称。

エンボス加工

織物の光沢ある浮き出し模様をつける加工法。模様を浮き型に彫刻した鋼鉄製ロールを加熱して、布の表面を加圧型つけをする。浮き彫りされた模様の凸(とつ)部分は強く織物面に押し付けられるため光沢がでる。エンボスは<浮き彫りにする><浮き上がらせる>の意味。

ガーメント・ウォッシュ

日本語で「製品洗い」ともいい、着古した感じを新品の衣料に与える加工のこと。ジーンズに用いられていた方法で、製品に縫い上げてから、水洗いをする洗浄機であるワッシャーで洗う。軽石やサンドペーパー、漂白剤や酵素洗剤を使用するなど、いろいろな工夫がなされ、その仕上がり効果もさまざま。現在ではジーンズだけでなくカジュアル・ウェアに用いられている。

ガーメント・レングス編み

ガーメント・レングスは着丈のこと。工業用編み機で、着丈分ごとに区切りながら続けて編むことをいう。セーターなどの裾部とボディ部とを自動的に組織変更したり、編成中に捨て糸コースを入れ、編成後にその糸抜きをして、身頃、袖、ボーダー、カフスなどを1枚1枚編み分けていく。ただ、袖ぐりや襟ぐりの成型を行わないのが普通で、後でカットする。

鹿の子編み

表編みと裏編みを組み合わせた編み方で、鹿の子斑(まだら)の模様になるところからよばれる。モス・ステッチ(moss stich=こけ編み)ともいわれる。1段目は表1目、裏1目をくりかえし、2段目は、前段と反対に、表、裏を交互に編む。機械編みでは、長針と短針を交互に奇数と偶数位置に配列して編成し、ポロシャツの編み地などに多く用いられる。

クロス・ステッチ

クロス字(X)が連続して縫われる刺しゅうステッチの一つ。表面だけ、あるいは両面ともクロスさせる2通りの方法がある。色糸刺しゅう、キャンバス・ワーク、リボン刺しゅうなどに用いられる。

ケーブル編み

縄編みともいう。縄のような編み目になる模様編み。強くねじった縄模様がラフな感じで、セーターやソックスに好んで使われる。平編みをある間隔をもって交互にうつしかえ、ねじった状態にして縄状にする。

サテン・ステッチ

刺しゅうの刺し方の一つ。朱子織りのような感じに、地の模様を面刺しにする。糸は平行に並べて刺し、日本刺しゅうの平縫いや、朱子縫いと同じ。フィル・ステッチともいう。

サドル・ステッチ

本縫いとは別に、装飾的に縫われた単純な縫い目のステッチで、皮革の細紐などにほどこされるもの。あるいは実用的な意味から皮革にほどこして装飾にもなっているランニング・ステッチやダーニング・ステッチのこと。

サンフォライズ®加工

米国クルエット・ピーボデー社が特許、商標権をもつ防縮加工技術。綿などの天然繊維の原反に蒸気を吹き付け、あらかじめ計算した分だけ生地を縮める加工法。伸縮率はタテヨコとも1%以内にとどまる。

シアリング

剪毛(せんもう)加工のこと。布面のけばを刈る加工。刈り方には、きれいに刈り取る、けばの高さを切りそろえる、乱雑に刈り取る、模様状に刈り取るなどがある。織り組織や色柄を鮮明にあらわしたり、見た目を整える、変化をつけるなどの目的で行う。

ストーン・ウォッシュ

石洗い脱色ともいう。ジーンズと石をワッシャーに入れて洗う加工。石には天然軽石、人工研磨材などが用いられる。この石の選択(形状、性能)と使用量、加工時間などによって得られる効果が異なる。

梳毛(そもう)

獣毛を処理して鋼鉄製の針でくしけずり、短繊維を取りのぞき、長繊維だけを平行にそろえる工程、またはその繊維のことをいう。

チェーン・ステッチ

くさり状の線刺しの代表的な技法。色糸刺しゅう、キャンバス・ワーク、リボン刺しゅう、キルティングなどに用いる。

透湿(加工)

ウィッキングともいう。身体から発散する水蒸気を、衣服の外に出す働き、及びその加工のこと。下着などで、身体から出る汗や湿気を、生地の繊維を通して外に放出する効果のこと。

トップ・ステッチ

表面、先端、折山、ひだ山などにほどこすステッチ。装飾的に縫い目や折山、ひだ山などを目立たせるため、あるいは縫い目や折山を押さえるためなど、用途により使い分けられる。

ドラム染め

革を染める手法のひとつ。皮を染料の入ったドラム缶の中に入れて染めるので、皮の裏にも表にも色をむらなく浸透させることができる。

流し編み

着丈に関係なく、織物の原反のように一定の幅で、縦に長く生地を編むこと。平状と筒状のものがある。編み物には、製品の形に編んでいく成型編みや半製品のように1着の着丈ごとに区切って編むガーメント・レングス編みがあり、これと区別される。

ナップ

起毛によってできた毛羽(けば)のこと。また、ナッピングとは、起毛した織物をナッピング機にかけて、けばを波状、玉状、渦巻き状に模様をつくる仕上げ加工のことをいう。

ノーアイロン

洗濯の際にアイロンがけが必要のない、防シワ、形状記憶などの加工のこと。またそういう加工がされたアイテムのこと。主にドレスシャツなどに施される。

バイアス・カット

タテ地、ヨコ地に対して45度の角度の布目で裁断すること。この布目で裁断された服は布目の動きが大きくしなやかで、ボディ・ラインによくなじみ、やわらかなシルエットが表現できる。

バイアス・テープ

タテ糸とヨコ糸の交差角度を90度に対して斜め45度に裁った布テープをいう。伸縮性があるのでパイピング、縁取り、縫い代の始末にも使われる。

パイピング

縁どりのこと。シューズや服の、端や縫い目を装飾的にかがったり、リボンやバイアステープでくるんで縫う方法のこと。

バスケット織り

織物の組織名で、斜子織り(ななこおり)ともいう。この組織の織物は柔らかく、ざっくりとした感じに織られるため、夏用服地に多く用いられる。

はっ水加工

通気性があって、しかも水を弾く性質を布地に与える加工。1本1本の繊維の表面を水を弾く物質でおおって、水滴を球状にして転げ落とす。織り目はふさがっていないから、空気や水蒸気は自由に通過できる。ただし、激しい雨にあったりすると、雨水が浸透してくる。

プライ

<折り重なった部分>、<ひだ>、<縫いあげ>の意味で、また<糸、毛糸の撚り>のこともいう。

フライス

丸編み機でゴム(リブ)編みを編成すること。フライス編みともいう。

フルファッション編み

完全成型編みのこと。編み機が自動的に編み地の端でニードル・ループの目移しを行ない、編み目の増減をしながら製品の形に編んでいく。

プレ・ウォッシング

生地の先洗い加工のことで、生地に柔らかさや、縮み防止効果を与える。

へミング

ヘムの始末をする方法で、縁縫い、伏縫いなどのこと。

ヘム

布、衣服の<へり>、<縁>のこと。また<縁をとる>、<縁縫いをする>などの意味もある。一般には、スカートの裾の折り代をさす場合が多い。そのほか袖口、シャツの裾、フリルの外縁などのこと。

防水加工

織物、皮革、紙などに水の浸透を防止するためにほどこす加工のこと。疎水性(そすいせい)の加工剤で表面を皮膜状におおう方法と、溶剤や溶液中に浸す方法とがある。織物の防水加工は、織物の有孔組織をうめず、通気性を失わないもの、空気も水も通さない不通気性のもの、また一時的、恒久的などの種類に分けられる。

防風加工

ウィンド・プルーフともいう。繊維を緻密に織り、生地にナイロンなどの無気孔素材をコーティングすることで、防風性を高めた加工のこと。

ホールガーメント

日本の島精機(シマセイキ)製作所が開発した編み機。またはその編み機で編んだニットのこと。身頃や袖などの各パーツを編んだ後につなぎ合わせるのではなく、すべてを1本の糸から編み上げる。つなぎ目がないのでゴロゴロせず、着心地がよい。フィット感がよく、ドレープ性が高いなどの特長がある。

ボンディング加工

異なった2枚の布地を張り合わせる加工。F to F加工ともいう。織物とジャージー、レースとジャージー、異色と異色、無地物と柄物、織物と織物、ジャージーとジャージーなど様々な組み合わせがある。リバーシブル、ダブルフェイスの効果、ボアを張り合わせた防寒効果など、新しい特性を持った生地が出来上がる。加工方法に、(1)接着剤で接着、(2)溶解性樹脂(ウレタン・フォームなど)で融着などがある。

マーセライズ加工

コットン糸や生地を、水酸化ナトリウムに浸けたあと中和させる方法のこと。生地に絹のような光沢を与え、毛玉を防ぎ、強度、色持ちのよさを与える。1844年にこの方法を発見したジョン・マーセラーから名づけられた加工法。日本では<シルケット加工>ともいう。

マイクロ・サンディング

生地を柔らかく、心地よい手触りにするための、生地製造における最後の仕上げのこと。細かい目のサンドペーパーが巻かれたローラーを生地の上で転がし、生地表面をすり減らす。何年も着古した風合いの効果が得られる。

丸編み

接ぎ目のない円筒状の緯(よこ)メリヤスを編成すること。後で切り開き、1枚の平らな生地とする。通常、ジャージーとよばれている。編み地の作り方には流し編みとガーメント・レングス編みとがある。生産量がもっとも多く、ニットの中でも主流をなす。サーキュラー・ニッティングともいう。

ミラノ・リブ

ゴム編みと袋編みを重ね合わせた編み地(袋編みは編地の左右の伸びを抑える役割を果たす)。編み地の表と裏に横畝(うね)が走って見える。流し編み地でコート、スーツ、パンタロンなどをつくる。ミラノのニット業界によって考案された編み方からついた名称。

メッシュ

<網の目>、<網状に編まれたもの>のこと。通気性がよく、夏用のポロシャツなどに使われる。また靴、靴下、バッグ、衣服の一部(裏地など)にも用いられる。

ラッセル編み

ラッセル編み機で編成する経(タテ)編み地の総称。トリコット編みに比べてゲージは粗く、筬(おさ:タテ糸の糸密度を整える櫛状の装置)の数が多く、筬の左右の動きも大きいため、柄表現は多様で目の透いた編み地を得意とする。シングル・ラッセル編み機の4枚筬による編み組織がよく使われる。ドレスやカーテン用のレースなどを編成する。

リブ編み

ゴム編み、畦編みのこと。表目と裏目が縦方向に交互に配列され、その隆起が、あばら骨(リブ)のように見えることからこの名がついた。一本のリブ目を1x1(ワンバイワン)リブまたはプレーン・リブとよび、2本のリブ目を2x2(ツーバイツー)リブとよぶ。卓越したストレッチ性を持ち、通常のニット編みより、厚く、丈夫。セーターの袖口や首廻り、ウエスト部などにも使われる。

リンキング

襟付け、脇縫い、肩縫いなど、伸縮性をそこなわないように、両方の編み地のループを同時に刺してとじ合わせるミシンかがりのこと。