ファッション用語辞典
色、素材、加工などのファッション一般用語から、ランズエンドのアイテムに関する用語まで。インターネット・ショップやカタログの商品説明に出てくる用語を分かりやすく解説します。
色/柄
アーガイル
格子柄の一種。通常の格子のように縦、横が直角に交わるのではなく、斜めに交差してダイヤモンド形をつくった格子の上に、比較的目立つ色彩を配した柄のこと。靴下やセーターなどに用いられる伝統的な柄のひとつ。
アイボリー
一般に象牙色。フランス語の‘ivoire’など、象牙という名詞に由来するが、その他の動物の歯や角、牙の色もアイボリー色とされ、薄い黄味の灰色。
アメジスト
紫水晶(宝石)にみられる赤みの紫。水晶は無色透明だが、アメジストには微量の無水酸化鉄(暗いパープルレッド)が含まれるために紫となる。
インディゴ
藍の英名。インディゴ・ブルーともいう。天然物としてインド原産のベンガル・インディゴ(植物性色素)から色名が派生。1880年にバイエルが合成インディゴを発明した以後、天然藍は貴重な染・顔料となっている。
ウィロー・グリーン
ウィロー、つまり柳の葉に似た黄緑の少しにぶい色。
ウォーターメロン
スイカの果肉に似た赤色。
ウォルナット
クルミの実や木材の色名とされ、明るく灰色がかったオレンジ色。和色名でのくるみ色の場合は、樹皮を染料とした色で、やや赤みのある茶色。
エクリュ
漂白していない、生(き)のままの糸や布の色で、もともと未加工の意味のフランス語から色名に転用されたもの。未加工、未漂白、未染色の絹、綿、麻布の生成り色。淡いベージュ色。
オーキッド
ラン科の植物オーキッドの花に似た赤味をおびた薄紫色。
オーバジン
<茄子>の意味で、茄子のような紫色のこと。
オリーブ
熟れていないオリーブの色で、やや黄色がかった緑色のこと。
カーキ
ペルシャ語、ヒンズー語で塵、埃の意味。この色名は、1840年代にインドに駐留していた英国軍の軍服に採用されてから派生。大陸の岩や土ぼこりにみられる、くすんだ黄色。陸軍の迷彩服として普及した色名。
カーディナル・レッド
深紅色。カトリック協会の枢機卿(すうきけい)のことをカーディナルといい、赤い帽子と法衣を着用。それから、赤の色名となる。
ギンガム
先染め糸を使って織ったチェック柄のこと。またはその綿の平織物のこと。白と色1色か、あるいは数色のタテ糸とヨコ糸で構成される。ブラウスやワン・ピース、エプロンなどに用いられる。
クラレット
赤紫色。クラレットはとくにフランスのボルドー地方産のワインの呼称で、ワインにみられる赤紫が色名となったもの。フランス語の明るいという意味のクレーレ(clarir)に由来するといわれている。
クリムソン
濃い紫みの赤。コチニール(えんじ虫)からつくった有機顔料の名前で、古来より赤いインクや飲食物の着色に用いられていた。語彙としては<激しい>にあたる。
グレン・チェック
大格子の一種で、グレナカート・チェックを略した言葉。スコットランドのアーカートというところの谷間(グレン)で織られたのでこの名がある。基本のパターンはブルーと白の2色からなり、ブルーを2本、白を2本、または4本と4本を交互に配した大柄の格子である。色はあとになって黒と白のオーソドックスなものになり、さらに現在では明色と暗色との組み合わせになって色数も3色以上のものもある。
コーラル
コーラルは珊瑚(さんご)のことで、色名としては、桃色サンゴに見られるピンクがコーラルの代表的なものであるが、赤からオレンジまでのバリエーションがある。
コーン・フラワー
赤みをおびた青。穀物畑、とくにトウモロコシ(コーン)畑に生える、矢車菊の花の色から派生した色名。コーンといえば小麦、トウモロコシなど穀類であることから、それにみられる色に間違えられるので注意したい色名。
シェル・ピンク
貝のピンク。この色は、貝殻の内側にみかけられる淡いピンクから色名となったもの。
スティール
<鋼鉄>という意味でこれに似た濃い灰色。
セルリアン・ブルー
空の青。他の色味をおびない、鮮やかなブルーのこと。
ソリッド・カラー
同じ色調の色という意味に使う場合と、堅牢で変退色しない色という意味がある。一般的には、混じり気のない単一色の意味で使われることが多い。
タータン・チェック
スコットランド高地地方で特殊な礼服に使われた格子柄。バリエーションは豊富で170種以上といわれている。白、黒、赤、黄、青、緑を基本に構成されているものが多い。
ダイ
<染料>のこと。また<染色>、<色合い>、あるいは<染色する>という意味もある。
タン
黄褐色から茶褐色。樫(かし)の樹皮からとれるタンニンで牡牛の皮をなめしてできる牛革をタンとよぶ。古来より皮革業界で使われていた色名。
テラコッタ
濃い黄みの赤。焼成した素焼き粘土製品をテラコッタという。テラは古代ギリシャ宗教の大地の女神名。赤茶色は酸化第二鉄が土の中に含まれて発色するもので、太古の洞窟壁画にも用いられていた。
バーガンディ
フランスのブルゴーニュ地方産のワインに見られる赤。クラレットよりも暗紅色とされる。
ハウンズ・トゥース
千鳥格子のこと。ハウンズ・トゥースとは<犬のきば>の意味で、黒、白あるいは茶、白などで、犬のきばのような形をしている格子のこと。
ファーン・グリーン
ファーンは<シダ>のことで、シダの葉の色に似たにぶい黄味がかった緑色。
フェアアイル
英国のスコットランド北方にあるシェトランド群島の中のフェア島に伝わるカラフルな幾何学模様のこと。この柄をいく段にも組み合わせて総柄に編み込んだものや横縞模様にみせたもの、また、ネックラインからバストラインのあたりまで求心状に入れたものなどがある。
プラッド
格子柄のこと。チェックとの違いは、厳密にいうとプラッドが線構成のものをさすのに対し、チェックは碁盤縞のことで、地と縞の面がほぼ同面積のもの。しかし現在ではこの二つの区別はほとんどない。
プラム
暗い赤。バラ科スモモ類の果樹の熟した果実の色から色名となったもの。とくに西洋スモモの果実の色とされる。
ブリック・レッド
赤れんがの茶色。ブリックはれんがやれんが状のブロックのことで、色名としては、赤味の茶色のれんがからとられている。
フレーム
鮮やかな赤みのオレンジ色。太陽がぎらぎらと照る、炎のようにゆらぎ輝くといった意味があり、一般的には炎にみられる赤。
ペイズリー
インドのカシミヤ・ショールにみられる伝統柄。松笠やマンゴー、糸杉などが起源といわれ、日本では形が勾玉に似ていることから勾玉(まがたま)模様とも呼ばれる。19世紀カシミヤ・ショールを模した毛織物産地、英国のペイズリー市から広まったことから、名前がつけられた。
ペール
<青ざめた><薄い><弱い><淡い>などの意味で、顔色が青ざめてみえる場合などにペールという。また<薄い淡い色>のことでもある。たとえばペール・ブルーで<薄い水色>、ペール・ブラウンで<薄茶色>をあらわす。
ヘザー
霜降り、杢(もく)のこと。さまざまな色糸で織られたもの、またその色合いのことをいう。ヘザーとはスコットランドに見られる小潅木(ヒース)のことを指し、木の葉の色が季節とともにさまざまな色が混じり合いながら変化する状態にちなんでつけられた。
ヘリンボーン
<ニシンの骨>の意味で、織り目が似ているところから、こうよばれる。日本語では杉綾という。柄の名前であると同時に、織物の名称でもある。
ベンガル・ストライプ
インド北東部のベンガル地方で昔から織られている縞柄。このベンガル織は17?19世紀にかけて東インド会社によって各地にもたらされたが、日本にはオランダ船によって渡来し、弁柄(べんがら)縞とよばれて親しまれた。
マドラス
インドの南東、マドラス地方の先染め綿織物、またその色柄のこと。自然のままの素朴な雰囲気をもった格子や縞柄で、糸に節や、ときには傷が見られたり、また草木染めのため、にじむ効果があるのも特長。インディアン・マドラスともいう。
マホガニー
赤褐色。南米産センダン科の常緑高木で、木材は高級家具として使われている。
マリン・ストライプ
マリンはフランス語で<船員、海軍>などの意。海で働く男たちが着ているシャツなどによく用いられる、白とネイビー・ブルーを交互に配列した縞柄のこと。
リバティ・プリント
1874年に創立されたロンドンのリバティ社製のプリントのこと。本来の特長は、当時一世を風靡したアール・ヌーボー様式にもとづいた精緻な花柄であるが、現在では一般に小花を密に配した全面柄をさすことが多い。
レイズド・ストライプ
レイズドは<浮き彫りにする>の意味で、織り方により縞模様を地から浮き上がらせたストライプのこと。