ファッション用語辞典
色、素材、加工などのファッション一般用語から、ランズエンドのアイテムに関する用語まで。インターネット・ショップやカタログの商品説明に出てくる用語を分かりやすく解説します。
た行 ( た ち つ て と )
【た】
タータン・チェック(色/柄)
スコットランド高地地方で特殊な礼服に使われた格子柄。バリエーションは豊富で170種以上といわれている。白、黒、赤、黄、青、緑を基本に構成されているものが多い。
タートルネック(デザイン/スタイル)
身頃から続いて上に筒状に伸び、首にぴったりそって折り返り、ぐるっと首全体を包む襟形。とっくり(襟)ともいい、セーターの基本的な襟形のひとつになっている。
ターンバック・カフス(デザイン/スタイル)
ターンバックは<折り返し>のことで、ターンバック・カフスは袖先を肘のほうへ折り返したカフスの総称。袖からひと続きになったカフスを折り返したものなどをいう。
ダイ(色/柄)
<染料>のこと。また<染色>、<色合い>、あるいは<染色する>という意味もある。
タイ・キーパー(デザイン/スタイル)
タイ・キーパーまたは、タイ・ループといい、小剣を通すためのタイの裏側に取り付けてある輪状の細長い布。タイを結んだあとに、小剣を差し込み固定させるためのもの。
台襟(デザイン/スタイル)
男物のシャツやシャツ・ブラウスの襟を構成するバンド状の部分。台襟の上に折り返る上襟がつくことが多い。カラー・バンド、ネック・バンドともいう。
ダウXLA™(素材/生地)
米国ミシガン州のザ・ダウ・ケミカル・カンパニー開発の登録商標で、ポリオレフィン系のストレッチ繊維のこと。従来のポリウレタン系ストレッチ素材に比べ、質感がソフトで、体にナチュラルにフィットするため、美しいシルエットをもたらす。非常に軽く、汗や洗濯に強いのが特長。吸湿、速乾性に優れている。
ダウン(素材/生地)
水鳥がもつ断熱用の下毛のこと。ダウンには多くの柔らかい繊維があり、たくさんの空気をはらむようになっている。冷たい空気や水を遮断、断熱する効果を発揮し非常に軽いのが特長。防寒用やスポーツ用のジャケット、コート、ベストなどに用いられる。がちょう(グース)とあひる(ダック)があり、グースダウンが稀少で高級とされる。
タクテル®(素材/生地)
米国インビスタ社の商標で、軽量で強靭なナイロン糸。薄手でストレッチ性に優れ、シルクのような肌ざわりが特長。
タッサー(素材/生地)
タッサーシルクとも呼ばれ、天蚕蛾(てんさんが)という黄褐色の蛾の繭から採れる繊維のこと。繭は、光沢がなく、きめが粗く、強いのが特長。糸の凸凹に圧力をかけたり、スラブ(凸凹がある繊維)にされ、凸凹感のある目の粗い天然の素材感が美しい生地に織り上げられる。基本は、エクリュ(オフホワイト)やタン(ベージュ)の色をしており、軽いものはドレスに、重いものは、コートやスーツ、アンサンブルなどに用いられる。
タブ・カラー(デザイン/スタイル)
ドレスシャツの襟型のひとつで、小さなタブ(持ち出し)が付き、それをネクタイの結び目の下でスナップ留めする。ネクタイの立体感を出すためのパーツをもった襟。
タフタ(素材/生地)
ヨコ糸に極細のリブがある平織物。光沢があるので、ドレッシーなイブニングドレス、レディスのスーツやコート、スリップ、リボン、ブラウスなどに使われる。肌にさらりとした感触で、シルク製のものが極上とされている。
ダブル・ニット(素材/生地)
ウールや合繊などを用い、丸編み機で編まれた布地で、1本の糸は表面、他の1本は裏面にまわってつくられる。織物と比較して、伸縮性、弾力性にとみ、さらにかさ高性のあることが特長。ダブル・ジャージーともいう。
ダブル・ブレスト(デザイン/スタイル)
上着の前打ち合わせが深く重なって、ボタンが2列に並んでいるスタイル。英語で正しくはダブル・ブレスティドといい、単にダブルともいう。また日本では両前または両前合わせともいう。
ダブル・ホック(デザイン/スタイル)
2段階で留めるタイプの留め具のこと。
ダブルフェイス(素材/生地)
表裏両面使えるファブリックや衣服のことをいい、リバーシブル、ツーフェイスなどともいう。織物の場合は「二重織り」で表現されることが多い。
タン(色/柄)
黄褐色から茶褐色。樫(かし)の樹皮からとれるタンニンで牡牛の皮をなめしてできる牛革をタンとよぶ。古来より皮革業界で使われていた色名。
タン(シューズ用語)
甲のひも締め部分の裏につけられている砂よけ革のこと。
【ち】
チェーン・ステッチ(技法/加工)
くさり状の線刺しの代表的な技法。色糸刺しゅう、キャンバス・ワーク、リボン刺しゅう、キルティングなどに用いる。
チェンジ・ポケット(デザイン/スタイル)
チェンジは<小銭>などの意があり、小銭や鍵、切符などを入れるポケット。とくに背広の右側のフラップ・ポケットの上につけた小さいフラップ・ポケットをさしていう場合が多い。
チノ(デザイン/スタイル)
丈夫な綾織り綿布の一種、チノクロスでつくられたパンツ。色はもともとベージュやカーキ色が主だったが、さまざまな染色が施されるようになった。
チャッカ・ブーツ(シューズ用語)
くるぶしが隠れるくらいの深さで、2対のひも締め用の鳩目がある、スポーティなタイプの靴。よく山羊のなめし革でつくられる。ポロの試合時間の区切りをchukkerといい、ポロ競技用の靴に似ていることからつけられた名称といわれる。
チャンキー(デザイン/スタイル)
チャンキー(=chunky)は<頑丈な>、<ざっくりとした>の意味の形容詞。セーターやカーディガンの他、太くてずんぐりとしたヒールを表すのにも用いられる。
チュニック(デザイン/スタイル)
Tシャツのような筒袖、筒形の衣服の総称。古代のチュニカを語源とし、時代によって様々な使われ方をしているが、現在は腰丈までの長さのレディス用ブラウスやコート、また短いドレス風のトップスなどをさすことが多い。
超長綿(素材/生地)
毛足の長さが、約3.5cm以上の超長繊維綿をさす。高品質コットンとされ、強く、ソフトで、柔軟性がある。ペルー産のピマ・コットン、アメリカ産のスーピマ・コットン、エジプト綿はこれにあたる。
【つ】
ツイード(素材/生地)
もともとは手紡ぎの紡毛糸を手織りで2/2の綾に織った英国スコットランド特産の織物をさし、綾織物をさす英語のツイルの語源となった。現在では、ざっくりした素朴な味わいのある厚手の紡毛織物を総称していう。
ツイル(素材/生地)
織り目が斜めになった織り組織の総称。綾織りのこと。タテ糸あるいはヨコ糸の浮きが織物表面の畝(うね)を形成する。平織りに比べて糸密度を高くすることができ、ふくらみのあるソフトな風合いが得られる。ギャバジン、サージ、デニムなどが代表的。
ツイン・セット(デザイン/スタイル)
色とデザインのそろったカーディガンとプルオーバーのアンサンブルをいう。1930年代に広まった。ツインは対の、セットはひと揃いの意味。ツイン・ニットともいう。
【て】
Tシャツ(デザイン/スタイル)
丸襟の半袖シャツのこと。広げると形がアルファベットのTの字に似ていることからこうよばれる。
ディアスキン(素材/生地)
鹿の皮をなめした革のこと。繊維が丈夫で軽く弾力性がある。皮に傷が多く、傷のない革は量が少ない。高級品か、自動車のガラスぶきに用いられる。
テーパード・パンツ(デザイン/スタイル)
裾に向かってだんだん細くなっているパンツ。テーパードは<先細りになった>の意味。
テーラード(デザイン/スタイル)
テーラー(紳士服の仕立て屋、洋服屋、裁縫師)に由来する言葉で、しっかりと仕立てられた服、また、レディスでは、そのような男風の、男仕立ての服のことをいう。レディス、メンズともに生地も型もさっぱりとした作りで、きっちり身に付いて仕立てられたジャケット、スーツ、コート、トラウザーなどを指す。
テクスチャー(素材/生地)
織物の組織、構造のこと。またそれから波及して、織物の組織、構造からくる地風のことをいう。視覚的、触覚的に感じられる凹凸感、ソフト感、ハード感、ドレープ性、艶、ぬめり感などあらゆる感触がその組織や密度の構造的な加工で生み出されている。
デザート・ブーツ(シューズ用語)
足のくるぶしの上までかぶる2鳩目から3鳩目でひもつきのブーツ。甲は牛の裏出し革(ベロア)を用い、底はラバー・ソールになっている。デザートとは砂漠の意味で、英国のメーカーの商品名より広まったもの。
デッキ・ジャケット(デザイン/スタイル)
本来は船の甲板で作業するジャケットのことをさす言葉。防水性、防風性のある特殊素材を貼りあわせた、厚手のナイロン・ジャケットのこと。
デッキ・シューズ(シューズ用語)
ヨットやボートのデッキの上で滑らないように、底面のゴムに切り込みがある靴のこと。甲は水にぬれても丈夫なオイル・レザーなどを用いたモカシン・タイプのひもつき浅靴。
デニール(素材/生地)
繊維およびフィラメント(長繊維)糸の太さの単位。1デニールとは9,000メートルの長さで1グラムの重さの太さをいう。9,000メートルを固定して長さが2倍であれば2デニール、3倍であれば3デニールと呼ぶ。数字が大きいほど太い。
テニス・ルック(デザイン/スタイル)
テニス・ウェア風のファッションのことだが、とくに1920年代などのクラシックなテニス・ウェアのイメージを取り入れたスタイルをいう。襟や袖、裾などに紺などのライン入りのVネックの白セーターやカーディガン、白のプリーツ・スカートなどが代表的アイテム。
デニム(素材/生地)
綾織りの厚手綿織物。通常、経(たて)にインディゴ(天然染料、藍、合成染料)で染めた糸を使い、緯(よこ)には晒し糸を使う。丈夫でジーンズの代名詞にもなっているが、エプロンや各種作業服にも用いられる。
テフロン®(素材/生地)
米国デュポン社が開発したフッ素系のひとつであるポリテトラフルオロエチレン繊維の商標名。耐薬品性、はっ水性、耐候性に優れている。
デュラブルグッズ(ランズエンド用語)
メンズ・カジュアル・ウェアのシリーズ名。古き良きアメリカのカレッジ・スポーツウェア、あるいはUSミリタリーのトレーニング・ウェアのタフな作り、無骨ながらこなれて柔らかな味わいを再現すべく、原料、縫製、デザイン、すべて「アメリカ製」にこだわったプロダクト。
テラコッタ(色/柄)
濃い黄みの赤。焼成した素焼き粘土製品をテラコッタという。テラは古代ギリシャ宗教の大地の女神名。赤茶色は酸化第二鉄が土の中に含まれて発色するもので、太古の洞窟壁画にも用いられていた。
テリー・クロス(素材/生地)
テリー織りといわれるパイル織りの一種で、タオル地のこと。タオル・クロスともいう。両面か片面にカットされていないループが織り込まれている。水分をよく吸収するため、タオルやビーチ・ウェアに用いられる。
テンセル®(素材/生地)
英国コートルズ社開発のセルロース(植物に含まれる炭水化物)繊維。湿潤時に強く、縮みにくい、ソフトな風合いを持つなどの性質がある。
【と】
透湿(加工)(技法/加工)
ウィッキングともいう。身体から発散する水蒸気を、衣服の外に出す働き、及びその加工のこと。下着などで、身体から出る汗や湿気を、生地の繊維を通して外に放出する効果のこと。
トップ・ステッチ(技法/加工)
表面、先端、折山、ひだ山などにほどこすステッチ。装飾的に縫い目や折山、ひだ山などを目立たせるため、あるいは縫い目や折山を押さえるためなど、用途により使い分けられる。
ドネガル・ツイード(素材/生地)
アイリッシュ・ツイード、あるいは単にドネガルともよばれる。元来アイルランドのドニゴール地方の農家でつくられた手紡ぎ手織りのホームスパンのこと。太さにむらがあり、さまざまな色の節のある色を使った、ラフな感じの織物。現在はいろいろな色のネップ糸を使用したものをドネガル・ツードといっている。ジャケット、コートに用いられる。
ドビー織り(素材/生地)
ドビー製織機でつくられた小柄の地模様、あるいはその織物をいう。ドビーはタテ糸を上下に開口させる装置で、規則正しい連続模様を織り出すことができる。
ドライビング・シューズ(シューズ用語)
車の運転用に開発された、柔らかく、軽い、モカシン・タイプの靴のこと。ペダルのふみ間違えなどスリップを防ぐため、ソールの表面に小さな突起がつけられている。
ドライロフト®(素材/生地)
米国ゴア社の商標。防風、防水、透湿機能をもつゴアドライロフト素材のこと。従来のゴアテックスと比較し、薄く通気性に優れ、防風性は3倍といわれている。
トラペーズ・スカート(デザイン/スタイル)
トラペーズはフランス語で台形の意。裾が広がった台形のシルエットのスカート。
ドラム染め(技法/加工)
革を染める手法のひとつ。皮を染料の入ったドラム缶の中に入れて染めるので、皮の裏にも表にも色をむらなく浸透させることができる。
トリコット(素材/生地)
伸縮性に富む、経(たて)メリヤス編の編地、またその組織名のこと。肌着、セーター、靴下などに用いられる。
ドリフター(ランズエンド用語)
英語で漂流者、漂う船、流れる網船などの意味をもつ言葉。ランズエンド独自のコットン・セーターのシリーズ名。毛足の長いコムドコットンを使用したフルファッション編みで、はぎ目やネック部分、袖口のリブ編みなど細部まで丁寧なつくり。フィット感がよく、見た目にも美しく型くずれしにくいのも特長。
ドレープネック(デザイン/スタイル)
ドレープとは、平面的な布をほとんど縫い目をつけずに優美なひだになるように垂らしかけること。ドレープネックは自然な布のたるみやひだを入れたネックラインのこと。
ドレス・ダウン(デザイン/スタイル)
<カジュアルな着こなし>をいう。着装の基本をわきまえながらも、くだけたラフな感覚に着こなすこと。
トレンチ・コート(デザイン/スタイル)
防水素材製の肩章、ベルト付きコート。第一次世界大戦時に英国陸軍に採用され、塹壕(ざんごう=トレンチ)戦で着用されたコートが起源。チン・ウォーマー(襟もとのカバー)や胸のストーム・フラップ、背中のケープバック、フラップつきポケット、バックルつきのベルトや袖口ストラップなどすべて戦闘服の機能性を基盤にしたデザインが特長。
ドロー・コード(デザイン/スタイル)
ドローストリングとも呼ばれる、ひも通しに入った引き紐のこと。ウエスト、袖口、裾、フード周りのしまりを調節する。